上司が指示しても、部下からは適切な行動がみられない。そうすると、上司は「なんだ、違うじゃないか」などと否定的な言葉を発してしまう。そうなれば、部下からの発言は弱化されてしまう。そうした内容について、島宗リーダー本による第324回目の引用である。
【引用はじめ】
不明瞭な指示は消去や弱化につながる
先行事象(A)「提案して」と言われ→標的行動(B)業務改善の提案をする
→後続事象(C)そうじゃないんだ(↓) わかってないな(↓)
指示を出したのに、部下からの反応が薄いときには、こういう随伴性がないかどうか疑ってみて下さい。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.168)
【引用おわり】
部下が上司の指示にうまく応えられない。上司による指示の不明瞭さによるものなのだ。部下にとっては要求が高すぎたり、指示内容が焦点化されていなかったりという問題を考慮しなければならなかったのだ。部下にだけ責任を負いかぶせている。上司の指示のあり方をもっともっと吟味する必要がある。
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