「部下はやる気が足りない」などと、リーダーがついつい「個人攻撃の罠」にはまってしまったらどうするか。そうした内容について、島宗リーダー本による第319回目の引用である。
【引用はじめ】
個人攻撃の罠にはまっているときには、逆に、こぼしている愚痴を頼りに発想を転換できるように支援します。
態度や性格について愚痴っていたら、部下にやって欲しいこと、やって欲しくないことを、具体的な行動として書き出してもらいます。知識について愚痴っていたら、どのような情報をどのようにすれば伝えられるか考えてもらいます。具体的には、指示、資料、マニュアルなどを見直します。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.166)
【引用おわり】
部下に対するリーダーの愚痴はどんなものか明らかにすることが重要だ。「あいつはやる気に問題がある」などとついつい言ってしまう。まさしく、「個人攻撃の罠」だ。その場合は、部下にやって欲しい具体的な行動とは何かを示すことだ。「困ったら相談に来る」などということである。相談するにしても、メモしたものを要領よく簡潔に述べることができるようにするなどを指示するのである。そうしたことによって、部下のより良い行動を引き出すのだ。
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