リーダーは、部下について、態度や性格が悪いとか、知識不足だとか、能力に問題があるとか、やる気がないとか「個人攻撃の罠」にはまって愚痴ることがある。そうした場合どうするか。そうした内容について、島宗リーダー本による第320回目の引用である。
【引用はじめ】
個人攻撃の罠にはまっているときには、逆に、こぼしている愚痴を頼りに発想を転換できるように支援します。
態度や性格について愚痴っていたら、部下にやって欲しいこと、やって欲しくないことを、具体的な行動として書き出してもらいます。
知識について愚痴っていたら、どのような情報をどのようにすれば伝えられるか考えてもらいます。具体的には、指示、資料、マニュアルなどを見直します。
能力について愚痴っていたら、何をどうすれば教えられるか考えてもらいます。具体的には、練習やコーチングなどを見直します。思考ツールのような行動支援の仕組みも考えてみます。
やる気について愚痴っていたら、何をどうすれば動機づけられる考えます。具体的には、部下の人たちにとって好子になりそうなことを書き出してもらい、それで標的行動を強化する随伴性が設定できないか考えます。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.166~p.167)
【引用おわり】
リーダーは部下に対して、思いどおりにいかないと、愚痴ることがある。それもいろんな理由からだ。部下のどんな行動が問題か具体的に明らかにする必要がある。そして、その行動はどうすれば変えることができるか、その手立てを考え実践するのである。
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