辛い苦痛は、思い出さないより、思い出して取り除く方がいい。できるだけ辛さを感じないようにして、だんだんと辛さの強度になれるようにしていく。そして、最終的に辛さを克服できるようにする。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第79回目の引用である。
【引用はじめ】
辛いことはできるだけ思い出さず、そっとしておくのが一番と考えるかもしれない。でも、実は、辛いことを忘れたかったら、辛さを思い出させるような刺激や状況や、できるだけ辛さを感じないようにして見たり、聞いたり、考えたりした方がいいのだ。
行動は遺伝と歴史と現状の三つの条件に影響されるとし、特に過去の行動随伴性が、いわゆる『性格』とされる個人差を築きあげているのである。レスポンデントの場合、反射に関しては遺伝によって完全に決定されている。そして条件反射、すなわちどんな中性子が反射化しているかは、個人の歴史による。AB行動随伴性の歴史によって、何を心地よく感じ、何に不安や恐怖を抱き、どんな時に緊張したり、リラックスするかが変わってくるのだ。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.44)
【引用おわり】
レスポンデントと呼ばれる反射は、遺伝によって決定されている。そして、先行条件(A)と行動(B)の随伴性が性格となる。何で不安を感じ、何で快を感じるかは、それで決まるのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿