何かの失敗などによって、罵声を受けたりすると恐怖反応が生ずる。そうした経験によって、どんな人に対しても罵声があれば、心拍数が上がり、血圧も上昇することになる。これがレスポンデント反応だ。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第74回目の引用である。
【引用はじめ】
あがり症の人に限らず、苦手な人というのは誰にでもいるものである。これも何らかの苦痛な体験が、その人を中性子から反射子へと変化させたと考えられる。罵声はそもそも中性子であるが、これが威喝的な声や暴力と結びついて、普通はすでに嫌悪的な反射子になっており、罵声を受ければ、心拍数や血圧が上昇するなどの恐怖反応が生ずる。このため、誰かから罵声を受けるとその人がこの機能を引き継ぎ、新しいレスポンデントが形成される。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.42)
【引用おわり】
罵声などの嫌悪的刺激は、恐怖反応を引き起こし、行動が消極的になる。過緊張など不適切な行動になりがちだ。心拍数や血圧が急激に上昇するなどの生理的な反応を起こす。レスポンデント反応が起きるのである。
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