泳げなかった人が、水中で脱力して浮くことができるようになった。次はどのような練習すればよいか。第二段階の標的行動を設定する。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第82回目の引用である。
【引用はじめ】
泳げるようになるための第一段階として、 "水の中で全身の力を抜き、浮いていられるようにする" という標的行動を設定した。4つの課題を用意し、それぞれに達成基準を設けた。
第二段階では "ばた足で進む" が標的行動として設定された。それが次のとおりである。
第2段階 ばた足で12m進む。ただし、
- 足は腿から、一定のリズムで動かす。
- 足を蹴るときは、最初は膝を曲げ、最後は伸ばす。
- 足首を常に伸ばす。
- 両手は前方に伸ばして重ねる。
- 肘を閉める。
- 頭の頂点を進行方向へ向け、2m先を見る。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.45~p.46)
【引用おわり】
水に対する恐怖心が強く、プールといっただけで、緊張していた人が、系統的脱感作法によって、プールに入ることまではできるようになった。そして、何とか水中で脱力して浮くこともできるようになった。今度は、 "ばた足で進む" のを標的目標とした。6つの課題を設けて少しずつ達成するようにしたのである。
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