2025年2月4日火曜日

問題解決(65) 「反発の原理」

 相手をコントロールしようとすると、どうしても反発にあう。強制されていることが、嫌子となるからである。指示などには従わないことになる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第65回目の引用である。

【引用はじめ】

 誰かが自分の行動をコントロールしようとすることも、たいていの場合、嫌子として働く。コントロールしようとすると、反発の原理が働いて、逆らったり、反抗する行動が起こりやすくなる。相手が困ることが好子になるからだ。これをカウンターコントロールとも呼んでいる。

 反発の原理が働かないようにするためには、相手に選択肢を与えればよい。そして相手が自分の希望と同じ選択したら感謝の気持ちで強化するのだ。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.36~p.37)

【引用おわり】

 反抗的な態度によって、しつけがうまくいかないということはよくある。相手にとって、意に添わないことを強制するからだ。「反発の原理」はごく普通に生ずるから厄介である。相手の実情に則ったやり方が必要である。一方的な要求だけではダメだ。 

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