2025年2月22日土曜日

問題解決(83) 「モデルの動作を録画」

 泳げるようにするために、 "ばた足で進む" ことを標的行動に設定して、6つの達成基準を設けた。一つ一つの基準がどうなっているかを、支援者による動画を提示した。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第83回目の引用である。

【引用はじめ】

 泳げなかった人が泳げるようにするために、第二段階では "ばた足で進む" が標的行動として設定された。まだ息継ぎはしない。顔を水面につけたまま足を動かして進むだけだ。支援者は、自分がばた足で進んでいるところを録画し、どんな特徴があるか何度も観察した。そして足の動かし方や、足首の曲げ方など、6つの達成基準を洗いだした。

 その達成基準は次のとおりである。

 第二段階では "ばた足で12m進む" が標的行動として設定された。それが次のとおりである。

  1. 足は腿から、一定のリズムで動かす。
  2. 足を蹴るときは、最初は膝を曲げ、最後は伸ばす。
  3. 足首を常に伸ばす。
  4. 両手は前方に伸ばして重ねる。
  5. 肘を閉める。
  6. 頭の頂点を進行方向へ向け、2m先を見る。

 (島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.46)

【引用おわり】

 "ばた足で12m進む" という標的行動を段階的に達成する基準を6つ設定した。それを一つずつ達成するために、支援者による動画を観察して、実際にそのとおりできるようになるまでやってみるのである。 

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