泳げるようにするために、 "ばた足で進む" ことを標的行動に設定して、6つの達成基準を設けた。一つ一つの基準がどうなっているかを、支援者による動画を提示した。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第83回目の引用である。
【引用はじめ】
泳げなかった人が泳げるようにするために、第二段階では "ばた足で進む" が標的行動として設定された。まだ息継ぎはしない。顔を水面につけたまま足を動かして進むだけだ。支援者は、自分がばた足で進んでいるところを録画し、どんな特徴があるか何度も観察した。そして足の動かし方や、足首の曲げ方など、6つの達成基準を洗いだした。
その達成基準は次のとおりである。
第二段階では "ばた足で12m進む" が標的行動として設定された。それが次のとおりである。
- 足は腿から、一定のリズムで動かす。
- 足を蹴るときは、最初は膝を曲げ、最後は伸ばす。
- 足首を常に伸ばす。
- 両手は前方に伸ばして重ねる。
- 肘を閉める。
- 頭の頂点を進行方向へ向け、2m先を見る。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.46)
【引用おわり】
"ばた足で12m進む" という標的行動を段階的に達成する基準を6つ設定した。それを一つずつ達成するために、支援者による動画を観察して、実際にそのとおりできるようになるまでやってみるのである。
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