2025年2月5日水曜日

問題解決(66) 「系統的脱感作法」

 おぼれた経験があって、水への恐怖がある。それをなくすために、どうすればいいか。恐怖反応を徐々になくすために、「系統的脱感作法」が用いられる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第66回目の引用である。

【引用はじめ】

 おぼれたこともあって、水泳が苦手だ。泳ぐことに対する恐怖反応をなくすには、どうすればいいか。「系統的脱感作法」という手法がよく使われる。

 水に対する恐怖をなくす計画「系統的脱感作法」による

  1. 室内において、リラクセーションのテクニックを使って、十分、緊張をといた後で、プールや海を思い浮かべてもらう。
  2. 恐怖反応がでないようなら、さらに、自分が水着をつけて、プールに入っていくことを思い浮かべてもらう。最初は足だけ、次に腰まで、そして肩までというように徐々に進める。恐怖反応がでたら、その時点で中止する。
  3. 室内でプールや海の足がつかないくらい深いところで泳ぐというイメージが恐怖なしで思い浮かべられるようになったら、実際のプールへ行ってみる。
  4. この場合もリラクセーションで緊張をとき、恐怖反応がでないことを確認しながら進める。
  5. プールサイドへ行く、水面を手で触る、足をつける、プールサイドに座って足を水に入れる、浅いプールに立つ・・・・というように徐々に進める。恐怖反応がでたら即刻中止する。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.40)

【引用おわり】

 「系統的脱感作法」というのは、最初イメージによって水など慣れさせて、恐怖反応をなくしていく。そして、実際の水やプールなどにだんだんと慣れさせていくやり方である。少しでも、恐怖反応が出たら中止して、前の段階からやり直し次に進めていくのである。 

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