2025年2月6日木曜日

問題解決(67) 「系統的脱感作法の要領」

 おぼれたことが災いして、泳ぐことに対する恐怖が大きい。その恐怖をなくすために、徐々にプールに入れる対策がとられた。それが「系統的脱感作法」である。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第67回目の引用である。

【引用はじめ】

 水に対する恐怖をなくす計画「系統的脱感作法」による

  1. 室内において、リラクセーションのテクニックを使って、十分、緊張をといた後で、プールや海を思い浮かべてもらう。
  2. 恐怖反応がでないようなら、さらに、自分が水着をつけて、プールに入っていくことを思い浮かべてもらう。最初は足だけ、次に腰まで、そして肩までというように徐々に進める。恐怖反応がでたら、その時点で中止する。
  3. 室内でプールや海の足がつかないくらい深いところで泳ぐというイメージが恐怖なしで思い浮かべられるようになったら、実際のプールへ行ってみる。
  4. この場合もリラクセーションで緊張をとき、恐怖反応がでないことを確認しながら進める。
  5. プールサイドへ行く、水面を手で触る、足をつける、プールサイドに座って足を水に入れる、浅いプールに立つ・・・・というように徐々に進める。恐怖反応がでたら即刻中止する。

 イメージによる1~3のステップは問題なく進むだろう。トレーニング最中に恐怖反応がでないようにすることが大事だ。そのためには急がず、時間をかけた方がいい。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.40~p.41)

【引用おわり】

 プールなどに対する恐怖をなくすために、始めはあまり抵抗がない場面をイメージするやり方がとられる。リラックスした状態で、プールなどを思い浮かべるようにしたのである。だんだんと難しい課題をクリアしていって、現実場面に近づけていくやり方である。恐怖反応があったらそのステップは中止して、前のステップに戻るなどを繰り返しながら、実際のプールに入れるまでステップアップしてゆく。これが「系統的脱感作法」である。 

0 件のコメント:

コメントを投稿