おぼれたことが災いして、泳ぐことに対する恐怖が大きい。その恐怖をなくすために、徐々にプールに入れる対策がとられた。それが「系統的脱感作法」である。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第67回目の引用である。
【引用はじめ】
水に対する恐怖をなくす計画「系統的脱感作法」による
- 室内において、リラクセーションのテクニックを使って、十分、緊張をといた後で、プールや海を思い浮かべてもらう。
- 恐怖反応がでないようなら、さらに、自分が水着をつけて、プールに入っていくことを思い浮かべてもらう。最初は足だけ、次に腰まで、そして肩までというように徐々に進める。恐怖反応がでたら、その時点で中止する。
- 室内でプールや海の足がつかないくらい深いところで泳ぐというイメージが恐怖なしで思い浮かべられるようになったら、実際のプールへ行ってみる。
- この場合もリラクセーションで緊張をとき、恐怖反応がでないことを確認しながら進める。
- プールサイドへ行く、水面を手で触る、足をつける、プールサイドに座って足を水に入れる、浅いプールに立つ・・・・というように徐々に進める。恐怖反応がでたら即刻中止する。
イメージによる1~3のステップは問題なく進むだろう。トレーニング最中に恐怖反応がでないようにすることが大事だ。そのためには急がず、時間をかけた方がいい。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.40~p.41)
【引用おわり】
プールなどに対する恐怖をなくすために、始めはあまり抵抗がない場面をイメージするやり方がとられる。リラックスした状態で、プールなどを思い浮かべるようにしたのである。だんだんと難しい課題をクリアしていって、現実場面に近づけていくやり方である。恐怖反応があったらそのステップは中止して、前のステップに戻るなどを繰り返しながら、実際のプールに入れるまでステップアップしてゆく。これが「系統的脱感作法」である。
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