泳げるようになりたい。そのために、具体的な標的行動を設定するのがいい。まず、水中で脱力して浮くことができることから始める。支援者は手本を示しながら、うまくいったら誉めるのである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第81回目の引用である。
【引用はじめ】
パフォーマンス・マネジメントを使って問題を解決しようとするときに着目する具体的な行動を、標的行動と呼ぶ。泳げるようになるための第一段階として、 "水の中で全身の力を抜き、浮いていられるようにする" という標的行動を設定した。そしてこの標的行動を身につけるため、4つの課題を用意し、それぞれに達成基準を設けた。
各課題では、まず支援者が手本を示し、相手にそれを真似させた。そしてうまくできているところを誉め(「いいですね。腕の力がよく抜けています」)、直すべきところを具体的に指示した。(「肩の力を抜いて下さい」)。一つ一つの課題の基準が達成されるまで、練習を繰り返した。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.45~p.46)
【引用おわり】
泳げるには、まず水中でもバタバタせず、全身の力を抜けるようにしなければならない。初心者は、どうしても、水中では緊張して脱力できない。それができるまで、ゆっくりと練習する必要がある。本人の実情に即して具体的に標的行動を設定するのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿