非常に難しい究極の目的を実現するには、漠然とした望みだけでは夢や空想でしかない。順序だてた具体的な計画が必要だ。それが「課題分析」と言われるものである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第87回目の引用である。
【引用はじめ】
"南の島でイルカと泳ぐこと" という究極の目的を実現したい。しかし、これだけだと漠然としていて、すぐに訓練を始められない。最初に標的行動をより具体的に決めなければならない。そのためには課題分析を行う。
課題分析では、最終的な目標課題を達成するために、どんな行動がどんな順序で起こらなければならないかを洗いだしていく作業である。 "南の島でイルカと泳ぐこと" の究極の目的を課題分析すると、
- 水着に着替える
- シュノーケルなどの装備をつける
- 海に飛び込む
- 立ち泳ぎする(海中に浮かぶ)
- イルカのいる方向を向く
- 泳ぎ出す
- イルカを見ながら泳ぐ
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.47)
【引用おわり】
「課題分析」では、目的にそった内容を記述しなければならない。どんな行動をどのような順序で行うべきか。具体的に行動すべきことを表すことが重要だ。視覚的に見えるようにするのである。それが、上記の引用で示した "南の島でイルカと泳ぐこと" という目的を課題分析したものである。
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