プールで溺れたことがある人は、プールのことを思い浮かべただけで苦痛を感じてしまう。これをなんとか取り除きたい。どうすればよいか。系統的脱感作法を用いるのがいい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第78回目の引用である。
【引用はじめ】
A子の小学校の体育の時間にプールで溺れそうになったという経験とその後の恐怖症はどのようにすれば取り除くことができるか。
系統的脱感作法によって恐怖を取り除くやり方がいい。
派生の原理によって反射子化した中性子を元に戻すためには、反射子とは組み合わせずに単独で提示すればよい。リラクセーションを使って緊張をとき、徐々に反射子化した状況を導入し、恐怖反応ができるだけ起こらないようにするのである。これをAB分析すると次のようになる。(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.43~p.44)
【引用おわり】
プールに対する苦痛反応を取り除くために、系統的脱感作法用いる。はじめは、リラックスさせてプールについてイメージさせる。ちょっとでも、苦痛を感じるようだったら、それを止める。そして、苦痛を感じなくなったら次の段階にうつる。次は、プールの写真を見せる。それに慣れたら、プールで泳いでいる映像を見せる。さらに、実際のプールに行って苦痛感じなければ次に進む。プールで水に実際にさわらせる。今度はプールの中に入る。泳いでみる。このようにだんだんと苦痛が感じられないようにプールに慣れさせるのである。これが系統的脱感作のやり方である。
0 件のコメント:
コメントを投稿