2025年2月19日水曜日

問題解決(80) 「水中で脱力する」

 泳げないことで悩んでいる人には、どんな方法を使えば泳げるようになるか。まずは、水の中では脱力していれば、浮くことができる経験を積み重ねる必要がある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第80回目の引用である。

【引用はじめ】

 泳げない人が泳げるようにするにはどうするか。泳げるようになることを望んでいる人に対するやり方である。まず、人間の体は基本的には水に浮くようにできている。脱力していれば、手足をバタバタさせなくても沈まない。かなづちとは違うのだ。そこで、手をバタバタさせる行動を消去することから始める。

 第1段階 水の中で全身の力を抜き、浮いていられるようにする。

  1. ダルマ浮き 両手で膝を抱え、水中でダルマの様に丸くなり、この姿勢を30秒間保持する。
  2. クラゲ浮き 両手両足を弛緩させ、うつ伏せでクラゲの様に水中に浮き、この姿勢を30秒間保持する。
  3. 伏浮き 両手を前方に伸ばし、うつ伏せになって水面に浮く。この姿勢を30秒間保持する
  4. 背浮き 両手を前方に伸ばし、仰向けになって水面に浮く。この姿勢を30秒間保持する。

 (島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.45)

【引用おわり】

 水中で、いろいろな姿勢で脱力できるようにする。そうすれば、浮く感覚を覚えられる。段階的に確実に浮く感覚を身につける方法が上記に示したやり方である。  

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