パフォーマンスを測定すると、営業成績で競争されたりするため、平均以下の人にとってはあまり気分が良くない。測定によって、動機づけを高めるより、うまくいかないことを強調するばかりだ。パフォーマンスを弱化する効果となる。そのことに関する、石田本による第174回目の引用である。
【引用はじめ】
行動分析における測定は、罰を与えるような手法とは一線を画する。それは決して罰するための測定ではない。過去と現在を比較し、マネジメント手法の効果を確認するための測定である。したがって成果だけを見るのではなく、成果を生むまでの行動そのものを測定しなければならない。
測定を始めようとするとき、部下たちに受け入れてもらうためにはこの誤解を解く必要がある。「測定の後に罰を待ち受けている」という誤解を解き、罰ではなくほうびが手に入ることを教えなければならない。すなわちリインフォース(強化)である。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.183~p.184 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
測定がパフォーマンスを弱化するような働きでは問題だ。パフォーマンスが強化となるやり方でなければならない。他との比較としての測定でなく、一個人の成果の変化を明らかにするようにするのである。
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