営業の経験者でも、全ての活動が得意でうまくいくというものでない。不得意な分野もある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第64回目となる。
【引用はじめ】
Aさんと、Bさんは共に営業の経験者であるが、アセスメントしてみると両者の違いが見えてきた。
Aさんは、ニーズの把握や解決策の提案はうまいが、その前段階である初対面での人間関係づくりや自社の訴求が弱い。実は、Aさんは技術部門から異動してきた元エンジニアだった。だから論理的な思考や表現は鍛えられているし、問題解決のためのアイデアも生み出せるのだが、今まで人と接する技術などは磨く機会もなかったため、初対面での関係づくりや自社の訴求は、どうしてよいか分からなかったのだという。
そのため、すでに会社として長いお付き合いにあり自社のことをよくご存じの得意先からは「Aさんは、こちらの話を非常によく理解し、良い提案を出してくれる」と言っていただけるのに、新規顧客はなかなか開拓できないという悩みがあった。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.79
【引用おわり】
仕事内容の今までの経験の違いによって、営業一つとっても得意・不得意がある。それが何かをはっきりさせて、営業につかせることである。効率的に営業ができるようにすることで、会社に貢献できるし、本人にとってもよい。
0 件のコメント:
コメントを投稿