新入社員に対してどんな仕事の教え方をするのがいいか。手とり足とりつきっきりで教える。身についてきたら、時おり教えるようにする。このようなやり方が普通だろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第41回目となる。
【引用はじめ】
職場で皆さんが新入社員に仕事を教えるときには、どのようにされているだろう。まずはつきっきりで、やり方を教え、やらせてみて、できたら褒める、ということをしばらく続けるのではないだろうか。なぜ、そうするのか? それは、つきっきりで本人の行動を見てあげて、できるたびに褒めてあげるほうが、本人の伸びが早いからだろう。これは、連続強化をしているためである。
だから特に経験の少ない新人に新しい仕事を覚えさせるときには、その仕事ができるたびに認めてあげよう。だが、いつまでもそれを続けていると、今度は、褒められないと動かなくなる人になりかねない。それでは一人前になったとは言えない。それに、教える側も、いつまでもつきっきりで指導するわけにはいかない。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.49~p.50
【引用おわり】
新入社員を一人前にするには、まずは徹底的に教えて、だんだんと教える回数を減らすようにしていく。連続強化から部分強化に変えていくやり方である。うまくできたら直ちに褒める連続強化によって、仕事の要領を習得できたのを見極めて、徐々に部分強化にしていくのである。部分強化でうまくいかない場合は、部分強化の回数を増やさなければならないこともあることは知っておくべきだ。
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