新入社員の教育は、連続強化で初めは行わなければならない。だんだん、慣れてきたら部分強化に移行していく。強化する回数を徐々に減らしていくのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第42回目となる。
【引用はじめ】
新しい仕事に習熟するまでは連続強化を行い、それに慣れてきたら今度は2回に1回褒めるようにし、次に3回に1回、そして4回に1回・・・・・・という具合に、強化の頻度を下げてゆこう。部分強化に切り替えてゆくのである。すると、部分強化には行動を維持する効果があるので、褒められなくてもきちんと仕事をする人が育つ。
ただ、注意点が一つある。初めのうちは毎回褒めるが、ある日から全く褒めなくなるというのは駄目だ。褒めないというのは「消去」をしていることになるから、それでは行動が減ってしまう。だから段々と頻度を下げながらも、強化は続けることが必要だ。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.50
【引用おわり】
仕事にいくら慣れてきてからといって、全然強化しなくなるとその行動が消去されてしまう。そのことは要注意である。強化の回数は減っても時おり強化することは止めてはならない。部分強化は続けなければならないのである。
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