新人にとって飛び込み営業というのは、なかなか困難なことである。名刺交換することさえ難しい。まずは名刺交換をスムーズにできるようにすることから始める。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第56回目となる。
【引用はじめ】
新人に、「ともかく売ってこい」とはっぱをかけて飛び込み営業をさせる会社がある。が、何のつながりもない相手のところに行って商売をまとめてくるというのは、経験者に至っては、相手の名刺をいただくことすら簡単なことではないかもしれない。だから多くの新人は、ここで何度もの挫折を味わい、心が折れそうになり、行動が鈍化してゆく。
そこで、第一段階としては、名刺交換をしてくることを日々の達成指標とするのである。たとえば1日10枚名刺をいただくことを目標として、それが達成でき日はきちんと認めてあげる。
また、累積で100枚とか1000枚とかいただけたら、その都度ちょっした祝杯をあげる。そういった強化の工夫をしよう。そうすれば、飛び込み営業の日々は、恐怖と絶望の日々ではなく、意欲と達成の日々になる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.70
【引用おわり】
飛び込み営業は新人のみでなく、経験者にとっても難しいことである。ましてや、契約するところまでもっていくのは、並大抵のことでない。そこで、まずは新人には名刺交換だけでもできることを目指して営業活動をさせる。それに慣れるまで営業活動の一環として行う。それが営業活動の第一歩となる。
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