初心者がゴルフをうまくなるように段階的な練習を続けてゆく。第1段階がクラブを振ることを好きになる。第2段階がクラブをボールに当てることができるようになる。さらに、第3段階はまっすぐボールを飛ばせるようにする。第4段階で速くスイングできるようにするのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第47回目となる。
【引用はじめ】
シェイピングの例 第4段階「飛距離の出る速いスイングができる」
「クラブを振る」⇒「ボールに当てる」⇒「まっすぐ飛ばす」⇒「速くスイングする」
打球がまっすぐ飛ぶようになったら、いよいよ今度はスイングスピードを上げて飛距離を出してゆく段階へと移る。「○○ヤードも飛んだ!」と、都度褒めてもよいし、目標の飛距離を超えたら褒めるというのでもよいだろう。また、スイングスピードが計測できるなら、「速いねえ!」とか、「秒速○○メートルも出た」など、スピードを褒めるということでもよい。
ただ、多くの初心者は、速くスイングしようとすると軌道が乱れ、ボールがまっすぐ飛ばなくなる。そうなったら、どうするか? シェイピングでは、強化する行動が次の段階に移ったら前段階の行動は強化しないのが原則だといったが、このような状態で、ただ速くクラブを振ることだけを強化しても、格好よく打つという最終目標には到達しない。もちろんゴルフのスコアも目茶目茶だろう。
このように、前段階の行動ができなくなってしまったときには、いったん前の段階に戻って、強化をし直すのがシェイピングのセオリーだ。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.56~p.57
【引用おわり】
ゴルフを上達するためには、無計画にむやみやたらにゴルフボールを打ってもうまくいかない。段階的にできるところから少しずつ進めるのがいい。それがシェイピングである。あきらめることなく、楽しみながら上達できる方法である。もちろん、速くスイングする段階がどうもうまくいかなければ、前のまっすぐ飛ばすことに戻ってもう一度やり直すことも必要な場合もある。
0 件のコメント:
コメントを投稿