会議において発言内容によっては、増えたり、減ったりするのはなぜか。それは、発言した直後にどのような状況の変化があるかによって決まる。どんな対応がなされたかで変わってくるのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第71回目となる。
【引用はじめ】
会社によっては、偉い人が集まる会議で、あなたが突拍子もないアイデアを言うと、あなたは白い目で見られてしまうかもしれない。そして無視され、何の反応も参加者から得られないかもしれない。
すると、あなたはもう、このような場では突飛なことは言わず、前例踏襲的なことしか言わなくなるか、さもなければ発言自体をしなくなるだろう。
つまり、「突拍子もないアイデアを言う」という行動が、「白い目で見られる」ことで弱化され、「無視される」ことで消去されるわけである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.83~p.84
【引用おわり】
突拍子もないアイデアを言ったら、その場では受け入れられなかった。上司は「なんだそれは」という態度だった。「もっとまじめなことを言え」と叱責された。そうしたことを繰り返されれば、なかなかいいアイデアも出なくなってくる。弱化や消去の原理が働くのである。
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