2022年5月9日月曜日

行動のきっかけとなる刺激=言語的指示

   行動のきっかけとなる刺激によって、行動を促すやりかたがある。その一つが「言語的指示」である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第49回目となる。

【引用はじめ】

 行動のきっかけとなる刺激には、「言語的指示」「モデリング」「身体的誘導」の3種類がある。

 言語的指示とは、正しい行動を、言葉によって促進することである。「こうやってみなさい」という指示、「これをやれ」という命令、「こうしてみたら?」という提案である。

 また、日常生活において、「○○してくれませんか?」と依頼することも、やはりそうだ。言語的指示は、人間の世界では最も多く使われる行動のきっかけとなる刺激である。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.59

【引用おわり】

 適切な「言語的指示」であれば、目指す行動がうまく促され行動の直後の強化もしやすくなる。そうなれば、目的とする行動の頻度も増える。目的の行動も定着するようになる。行動を引き出すきっかけづくりとしては、言語的指示はとても有効な手立てである。

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