2022年5月13日金曜日

「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」

   海軍大将の山本五十六の言葉は名言である。人が行動を身につけるプロセスを言い当てている。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第53回目となる。

【引用はじめ】

 山本五十六の名言

 「やってみせ」←モデリング 「言ってきかせて」←言語的指示

 「させてみて」行動(試行) 「褒めてやらねば」←強化 「人は動かじ」行動(定着)

 上記の山本五十六(海軍大将)の、「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」名言である。この言葉は、行動分析学的に人を動かすエッセンスである。「やってみせ」と「言ってきかせて」は、モデリングと言語的指示であるし、「させてみて」は、それに促された行動を意味する。そして、行動の後に「褒めて」やらなければ、「人は動かじ」つまり行動は定着しないというのである。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.65~p.66

【引用おわり】

 行動のきっかけとして、「やってみせ」「言ってきかせて」みる。それに促されて「させてみて」と行動を試す。そうなったら「褒めてやらねば」とその行動を強化するのだ。その結果、「人は動かじ」とその行動を身につけられることになる。山本五十六の言葉は含蓄のある言葉である。

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