新しい行動なり技能なりが身につくようにするため、モデリングを用いるのはとても有効だ。モデリングの見よう見まねによって、今までできなかった行動をできるようにするのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第269回目となる。
【引用はじめ】
- 「モデリング」とは、モデルを見せる、つまり模範を示すということだ。
- ゴルフで言うなら先生が正しいスイングをやってみせたり、プロのスイングを見せたりするのがそれにあたる。
- 長嶋茂雄という野球の天才は、後輩から電話でバッティングのアドバイスを求められ、「こう振るんだ、こう」と、電話の向こうで素振りをしてみせたという。
- ちょっと聞くと笑い話にしか聞こえないが、しかし、私たちが身につけるべき行動の中には、どうしても言葉では伝わりきらない部分がある。
- 技能移転するためにはモデリングが極めて重要な役割を果たすことを、このエピソードは教えている。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.59~p.60
【引用おわり】
今までできなかったり、したことがなかった行動をすることができるためには、モデリングはよく使われる。「よーく見てて、こうするんだよ」などと、私たちはよくやっていることである。その通りすれば、いいんだと分かりやすく示すのだ。相手も、なるほどと納得する。モデリングどおりに、相手がうまくできたら、すぐに褒めるのである。こうすることで、その行動はしっかり身につく可能性が高い。
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