ゴルフの初心者が、ゴルフクラブのスイングが上手になり、ゴルフボールにも当てられるようなった。次は、ボールをまっすぐ飛ばせるようにしなければならない。その練習をしてうままくなるように強化するステップに取り組む。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第263回目となる。
【引用はじめ】
- ボールに当てるということが難なくできるようになったら、次は、まっすぐ飛ばすという行動を強化する。
- 打球がまっすぐ飛んだら「いい球だ」と褒めるとか、10球連続でまっすぐ飛んだら褒めるといったことをする。
- この段階に至ったら、もうクラブを振るだけや、ボールに当てるだけのことでは褒めない。
- 何をしても褒められるというのでは、相手は気分こそいいだろうが、まっすぐ飛ばすことへのこだわりは、あまり持たなくなるだろう。
- シェイピングでは、レベルの低い行動ができたら、今度は一段高い行動を強化することで、相手のレベルをステップ・バイ・ステップで上げてゆき、最終目標とする行動へと近づけてゆくのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.55~p.56
【引用おわり】
ゴルフボールをまっすぐ飛ばせたら、褒める。連続してまっすぐ飛ばせたら強化してその行動を定着できるようにするのだ。ゴルフボールに当てられたからといって、褒めるようなことはしない。まっすぐ飛ばせて初めて褒めるのである。段階を踏んで、ゴルフが上達するように進めてゆくのだ。
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