正しく行動ができるようにするためには、適切な行動のきっかけがあるといい。そのためには、「言語的指示」「モデリング」などが良く用いられる。それでも、うまくいかないときには、手とり足とりして体で覚えこませる「身体的誘導」も有効だ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第277 回目となる。
【引用はじめ】
- 身体的誘導は、たとえば接客業において、新人のお辞儀の仕方が悪いときなどに、指導者が新人の体に手をかけて、悪いところを矯正するなどが例である。
- 言葉では理解していても行動に反映できないでいる場合、つまり「やっているつもり」でいる人の行動を正すためには、こうした方法が最も効果的かもしれない。
- ただ、身体的誘導は人の体に触れるので、職場ではかなり限定的に用いられる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.62
【引用おわり】
「身体的誘導」は、体を上手に動かすことが必要な行動の場合は有効である。スポーツや運動において、用いられることが多い。しかし、直接体を触れることになるので、ある程度近しい関係にないと用いにくい。
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