2022年12月21日水曜日

上司も部下の話を真剣に聞かないと

 会議などにおいて、発言があったらしっかりと強化しているだろうか。発言の直後に強化されないようであれば、発言が少なくなることを覚悟しなければならない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第279 回目となる。

【引用はじめ】

  • 会議で進行役の上司が参加者である部下に対して「誰か意見はないか?」と聞いたときに、それに触発されて意見を述べる部下がいたら、上司はその部下に対し、次のような対応をする。
  • 「好意的な目を向ける」「話を真剣に聞く」「なるほどと感心する」などの強化をしなければならない。
  • もしも、「意見はないか?」と促されて意見を述べたのに、部下の話が無視されたり(消去)、馬鹿にされたり(弱化)したら、どうなるか?
  • その部下はもう、意見を言うという行動はしなくなる。
  • 私たちの周りでは、このようにきっかけを与えて行動を促しておきながら、その行動を消去したり弱化したりしている上司などをよく見かける。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.63~p.64

【引用おわり】

 会議で質問したり、意見を言ったりするのは、当たり前と思っていないだろうか。会議において積極的で活発なやり取りがあるようにするには、発言したことを認める雰囲気が大事である。発言行動も強化されて繰り返すのである。「意見ありませんか」という行動のきっかけで、発言を促すとともに発言したことを認めてこそ、発言が繰り返されるようになるのである。

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