行動のきっかけをつくるには、「言語的指示」「モデリング」「身体的誘導」などがある。それによって、正しい行動を引き出しても、強化しなければそうした行動は定着させることはできない。一時的な行動になってしまう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第278 回目となる。
【引用はじめ】
行動のきっかけと強化 行動のきっかけ「意見はありませんか?」
- 強化 (直前)認められない→(行動)意見を言う→(直後)認められる
- 消去 (直前)注目なし→(行動)意見を言う→(直後)注目なし
- 弱化 (直前)馬鹿にされない→(行動)意見を言う→(直後)馬鹿にされる
行動のきっかけとなる刺激は、正しい行動を引き起こしはするが、定着はさせない。つまり正しい行動を身につけさせるには、強化が不可欠である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.63
【引用おわり】
行動をうまく促すためには、適切なきっかけがあって、行動した直後の強化が必要となる。行動の直後に強化されないと、消去や弱化によって、行動は正しく起こらなくなる。
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