行動の直後に褒めたりするなどの強化によって、行動の定着を図ることができる。それだけでなく、行動のきっかけを促すやり方も有効である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第267回目となる。
【引用はじめ】
- 新しい行動を身につけるときには、強化の他にも正しい行動が起きる確率を高める方法がある。
- 強化はあくまで行動の直後に行うものだが、これはむしろ行動の前に行われる。
- 強化をすると相手はその行動を一生懸命にやるようになるが、行動のきっかけとなる刺激を与えても、相手が一生懸命にやるようになるかというと、それはまた別の話である。
- 行動のきっかけとなる刺激には、「言語的指示」「モデリング」「身体的誘導」の3種類がある。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.59
【引用おわり】
行動するに先立って、行動がしやすくなるやり方を工夫することも大事だ。それが、言語で行動を促したり、見本を示したり、正しい体の動かし方を手とり足とりするやり方である。こうした刺激に促されて、正しく行動ができたら、その直後に強化するのである。それによって、正しい行動が定着するようになる。
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