新人にとって、営業活動の面白さをまず経験させられるようするといい。まずは名刺交換がスムーズにできるようにするのである。初めての営業先でまずは名刺交換ができればいいとする。そうした経験をたくさん積ませて、そのことを強化するのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第288回目となる。
【引用はじめ】
- 新人にとって、飛び込み営業などで相手の名刺をいただくことすら簡単なことではない。
- 多くの新人は、ここで何度もの挫折を味わい、心が折れそうになり、行動が鈍化してゆく。
- そこで、第一段階としては、名刺交換をしてくることを日々の達成目標とするのである。
- 1日10枚名刺をいただくことを目標として、それが達成できた日はきちんと認めてあげる。
- また、累積で100枚とか1000枚とかいただけたら、その都度ちょっとした祝杯をあげる。
- そういった強化の工夫をしよう。
- そうすれば、飛び込み営業日々は、恐怖と絶望の日々ではなく、意欲と達成の日々になる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.70
【引用おわり】
飛び込みで入った営業先でなんとか名刺交換をすることができるようになった。新人にはそれだけでも嬉しい。そうした初歩的な営業活動に慣れることで、営業に対するやる気を持たせることは大切である。そこが営業を成功に導くスタートラインといってよい。
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