山本五十六海軍大将は、行動分析学的原理を部下の指導に使っていた。そして、その指導のあり方を分かりやすく言葉として残している。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第281 回目となる。
【引用はじめ】
- 人を行動させるということについて、文字通り命がけの探求をしているのは軍隊である。
- 軍を率いる指揮官は、いかにすれば兵士たちが100%の力を発揮して行動するかを常に考えている。
- 名将の金言には学ぶところが多い。
- 山本五十六(海軍大将)の、「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」がある。
- この言葉は、行動分析学的に人を動かすエッセンスが凝縮されている。
- 「やってみせ」と「言ってきかせて」は、モデリングと言語的指示である。
- 「させてみて」は、それに促された行動を意味する。
- 行動の後に、「褒めて」やらなければ、「人は動かじ」つまり行動は定着しないというのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.65~p.66
【引用おわり】
山本五十六海軍大将は、行動分析学を学んだわけではない。部下の指導については、効果的なやり方を経験上見つけて、分かりやすい言葉で表現したのである。それが現在も残ったのである。誰にでも理解できる言葉として、納得がいくものとなっている。
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