元エンジニアだったAさんは、営業に異動になって得意・不得意がはっきりした。ニーズの把握、提案、契約締結はうまくいくが、自社訴求は苦手だ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第305回目となる。
【引用はじめ】
- 営業担当のAさんをアセスメントすると、次のようになる。
- Aさんの場合 初対面3点 自社訴求2点 ニーズ把握5点 提案5点 条件交渉3点 契約締結5点 継続受注4点
- Aさんは、ニーズの把握や解決策の提案はうまいが、その前段階である初対面での人間関係づくりや自社の訴求が弱い。
- Aさんは技術部門から異動してきた元エンジニアだった。
- だから論理的な思考や表現は鍛えられているし、問題解決のためのアイデアも生み出せるのだが、今まで人と接する技術などは磨く機会もなかったため、初対面での関係づくりや自社の訴求は、どうしてよいか分からなかった。
- 新規顧客はなかなか開拓できないという悩みがあった。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.78~p.79
【引用おわり】
Aさんは、技術部門で培ったスキルで、営業においては相手のニーズを把握し、それに基づいて提案することによって、契約締結にこぎつけることができる。ただ、初対面の相手とコミュニケションを取ったり、自社訴求には手こずったりする。苦手を克服して、さらに上手に営業ができるようにしたいものだ。
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