経験者においても強み・弱みは当然ある。そのへんを明らかにして、さらなる力が発揮できるようにするにはどうするか。成し遂げるべき行動に関し、課題分析して強み・弱みを明確にすることである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第303回目となる。
【引用はじめ】
- 経験者に対しては、どのような育成法が効果的なのだろうか。
- 経験者に関しては、各人の持つ強み弱みを明確にすることが大切だ。
- そこで、自社の営業が身につけるべき行動を課題分析し、それに基づき各人のアセスメントを行う。
- 営業担当者のアセスメント Aさんの場合 初対面3点 自社訴求2点 ニーズ把握5点 提案5点 条件交渉3点 契約締結5点 継続受注4点
- 営業担当者のアセスメント Bさんの場合 初対面5点 自社訴求4点 ニーズ把握2点 提案2点 条件交渉3点 契約締結5点 継続受注5点
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.78
【引用おわり】
上記の例は、営業担当のAさんとBさんの実情を5点法によって、課題分析したものである。Aさんは、自社訴求に弱みがあり、ニーズ把握・提案・契約締結に強みがある。Bさんは、ニーズ把握・提案に弱みがあり、初対面・契約締結・継続受注に強みがある。こうした実情をふまえて、弱みを強みに変えていく手立てが必要である。
0 件のコメント:
コメントを投稿