2023年1月25日水曜日

突飛な行動が弱化や消去される場合、強化される場合

 同じ行動であっても、その周囲の受け取りによって、弱化や消化される場合もあるし、強化される場合もある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第312回目となる。

【引用はじめ】

  • 「突拍子もないアイデアを言う」という行動が、「白い目で見られる」ことで弱化され、「無視される」ことで消去される。
  • しかし、仲間内でこのような突飛なアイデアを言うと、そこでは周りから面白がられたり称賛されたりするかもしれない。
  • すると、そこでは同じ行動が弱化や消去ではなく強化されることになる。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.84

【引用おわり】

 突拍子もないアイデアは、上司から白い目で見られ、否定されれば弱化されるし、無視されれば消去される。結局、上司の前では突拍子もないアイデアは言わなくなる。しかし、仲間内において、こうしたアイデアを面白いと言ってくれると強化される。次にも、突拍子もないアイデアを考えついて、仲間内には披歴したりするようになる。

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