職場において、「保守的な文化」を「革新的な文化」に変えたい。そういう時は、ABC分析をして、AとCの関係を変えてみるのがいい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第318回目となる。
【引用はじめ】
- 文化がABCによって生まれることが分かれば、文化をどうすれば変えられるかも分かる。
- ABCを変えればよい。
- ABCを変えるとは、具体的にはA(先行条件)とC(結果)の関係を変えることだ。
- A(先行条件)偉い人が集まる会議で→B(行動)突拍子もないアイデアを言うと→C(結果)白い目で見られる という結果を、C(結果)面白がられる と変えてみる。
- A(先行条件)前例がないときに→B(行動)試しにやってみると→C(結果)上司にたしなめられる という結果を、C(結果)上司に称賛される と変えてみる。
- A(先行条件)前例のある仕事については→B(行動)前例通りに進めれば→C(結果)誰からも文句を言われない という結果を、C(結果)上司や周囲から馬鹿にされる と変えてみる。
- このようなことを積み重ねてゆくと、その職場では、みんなが偉い人の前でもユニークなアイデアを自由に発言するようになり、前例踏襲という行動は減り、何か新しいことをやってみるという行動が組織的に習慣化される。
- つまり、「革新的な文化」が生まれることになる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.88~p.90
【引用おわり】
前例踏襲ばかりで、なかなか革新的なアイデアが出ない職場というのは、前例が尊ばれるところがある。新しいアイデアが歓迎されなかったりしている。新しいアイデアに対して、肯定的な対応がなされるようにするのがいい。
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