私たちの行動が強化されたり、逆に弱化または消去されるのはどうしたか。そうした行動を、分析する方法がABC分析と言われるものである。「どういう場で、何をすると、どのような結果が起こるか」という3つの観点から分析する方法である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第313回目となる。
【引用はじめ】
- 職場では、同じ行動をとっても、その直後に起こることは、ある場では強化的であり、また別の場では弱化的または消去的であったりする。
- このように、「どういう場で、何をすると、どのような結果が起こるか」という観点から行動を分析することを、ABC分析という。
- Aとは「アンティシデント(Antecedent)」の頭文字で、日本語では「先行条件」と訳される。
- 行動に先立つ条件、つまり「〇〇の場合は」ということを意味する。
- Bは「ビヘイビァ(Behavior)」行動である。
- Cは「コンセクエンス(Consequence)」結果である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.84
【引用おわり】
ABC分析とは、「どういう場で、何をすると、どのような結果が起こるか」を明らかにする分析方法である。Aは「先行条件」、Bは「行動」、Cは「結果」である。こうした3つの観点から、問題行動などを分析すれば、その問題が明確に把握でき、問題解決に近づけることになる。
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