オールマイティで何でもできるリーダーは、本当にいいリーダーだろうか。何でも自分でやってしまって部下に任せないとなれば、部下が育たない。そうしたことに気付かないリーダーがいる。そのことについて、島宗リーダー本による第24回目の引用である。
【引用はじめ】
リーダーとして活躍するために重要な条件はいろいろあります。人に話しかけたり、人から話を聞いたりするコミュニケションの力量。人と一緒に仕事を進めるコラボレーションの力量。さらにまた、仕事に関する高い専門性や経営的な知識などです。
ところが、このような条件をすべて備えながら、それでも人を動かせないリーダーが多いのもまた事実です。
部下や社員の先頭に立ち、すべてを仕切り、重要な仕事は一手に引き受けて物事を進めるリーダーは、力強く、頼りがいがあるように見えます。しかし、それはもしかしたら、部下を動かすのが苦手なことの裏返しかもしれません。
自分が動いてしまうリーダーは、その分、部下を育てる機会を失っているリスクを認識すべきです。カリスマとされる経営者が後継者づくりに苦労するケースが多いのはこのことのあらわれかもしれません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.22~p.23 )
【引用おわり】
いくらリーダーである自分の仕事のほうがいいとはいえ、部下に仕事を任せないとはなれば、いつになっても部下が一人前になることができない。そうしたリーダーの下では、部下は育たない。部下がする仕事を見守れるリーダーでなければならない。
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