2023年10月31日火曜日

島宗リーダー本36「性格は行動の傾向をまとめた表現」

 私は"人見知り"という性格だから、人と接することがうまくいかないのだと思い込んでいる人はいないだろうか。自分の性格を原因とする考え方が主流となり過ぎている。自分の性格のせいで行動が変わらないと思い込んでしまっている。そのことについて、島宗リーダー本による第36回目の引用である。

【引用はじめ】

 性格はそう変わるものではありません。なぜなら、「場面や状況によって変わりにくい行動の一貫性」というのが"性格"の定義だからです。

 よくある誤解→性格は行動の原因ではありません P(性格)→✕B(行動)  

 中田さんにとっての重大な誤解は、性格が行動の原因だと信じていたところです。

 こうした誤解をしているのは中田さんに限りません。世の中のほとんどの人が信じ込んでいると言ってもいいでしょう。これが個人攻撃の罠を"罠"たらしめている原因です。

 性格は行動の原因ではありません。行動の傾向をまとめて表現したものが性格なのです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.30 )

【引用おわり】

 性格というのは、ある種の行動の傾向をまとめたものである。あくまでも、行動一つ一つとは異なるのである。変えたいと思う一つの行動に焦点を当てれば、行動も変えることは可能なのだ。性格などという焦点がぼけたものにこだわっていては、変えられる行動も変えられない。性格が変わらないなどと、「個人攻撃の罠」から抜け出せないことになる。 

0 件のコメント:

コメントを投稿