シャリパ族が、テナ族の星で希少物質ノップニップの採掘を手掛けている。その開発には、テナ族を社員として雇って業績をあげようとというのだ。3社がそれぞれ競い合っている。島宗リーダー本による第6回目の引用である。
【引用はじめ】
自由主義経済を標榜するシャリパ族は、発展途上の惑星を開発する常套手段として、複数の巨大コングリマットを競争させます。この星にも有力な資源開発企業がそれぞれ惑星間シャトルを飛ばして社員を派遣し、プラントを建設し、集落ごとテナ族を雇い入れました。
ノップニップは地表から数十㎝の深さに埋まっています。柔らかい鉱石で、原形をできるだけ留めた方が価値が高いため、機械による採掘はできず、すべて手掘り作業です。また、X線などを使ってその在処を地上から見つける技術はないので、あたりをつけて掘ってみるしかありません。
どの会社でも、10~15人程度のテナ族の社員に対し、2人のシャリパ族の監督がつく混成チームを作り、仕事をしています。
10年が経過すると3社ともそれなりの業績を上げるようになりましたが、徐々に会社ごとの違いが明らかになってきました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.14~p.15 )
【引用おわり】
ノップニップの採掘は、かなりの困難を極める。手掘りで、発見するのも試行錯誤だ。機械など一切使えない。そうなると、それぞれの会社の工夫の積み重ねがものを言う。
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