中田さんは、リーダーとして悩んでいる。うまく部下と接することができない。それは、自分の性格のせいと信じている。そのことについて、島宗リーダー本による第35回目の引用である。
【引用はじめ】
リーダーである中田さんには、業績を妨害する、いくつかの誤解がありました。
部下から冷たい、無関心と誤解されていたところです。しかし、より重大なのは、部下と話をしないのは自分が"人見知り"だからで、この性格が変わらない限り状況は変わらないし、性格は変わるものではないから状況は変わらないと中田さん本人が信じていたところです。
確かに性格はそう変わるものではありません。なぜなら、「場面や状況によって変わりにくい行動の一貫性」というのが"性格"の定義だからです。
よくある誤解→性格は行動の原因ではありません P(性格)→✕B(行動)
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.29~p.30 )
【引用おわり】
自分の性格が"人見知り"だから、部下と接することがうまくいかない。それを直すのは難しいと信じてしまう。それでは、問題の解決ができるはずもない。行動を変えることで、部下との接し方も変えられると視点を変えればなんとかなる。性格のせいとひとくくりにすることが問題なのである。
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