希少物質ノップニップの採掘における業績が大きく違ってきている。それは、X社・Y社・Z社の仕事の取り組み方がずいぶん異なるためだ。そのことについて、島宗リーダー本による第9回目の引用である。今度は、X社の次のY社の働き方を説明する。
【引用はじめ】
3社のプラントがある各地域に、地理的、気候的な差があるわけではありません。ノップニップの埋蔵量にも、テナ族の集落の文化や教育の程度にも大差はありません。給与の平均も同じです。
ところが3社の社員のパフォーマンスには見逃せないくらいの大きな違いが生まれたのです。なぜでしょう?
この星の資源開発に新規参入を計画しているa社のあなたは、3人の部下に潜入調査を命じました。それぞれ、X社、Y社、Z社の社員になりすまし、現地に飛び、何が起こっているか報告させたのです。
二番目の部下からの報告です。
「和気あいあいとした雰囲気の会社でした。テナ族の社員とシャリパ族の監督が一緒に食事をしたり、休日にも社員でピクニックに行ったりしていました。監督の指示持は明確で、どこをどのように掘ればいいのか、とても丁寧にお教えていました。ノップニップを掘り当てると、監督も、テナ族の社員も、皆で喜んでいました。監督は社員をよく褒めていましたし、健康のことも気づかって、色々と声をかけていました。働きやすい会社だと思いました。」
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.16 )
【引用おわり】
上記のY社は、和気あいあいとした働きやすい会社という印象である。監督の指示も明確でとても丁寧だ。監督の指示に従っていれば、間違いない。指示通りにテナ族の社員たちは仕事している。
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