2024年10月9日水曜日

島宗リーダー本376「子どものいたずら」

 子どもが大人の気を引くために、いたずらすることがある。それがとてもしつこい。それで、叱ってしまう。少々の叱り方では、簡単には止まない。大人の注目という好子により、いたずら行動が強化されたのである。そうした内容について、島宗リーダー本による第376回目の引用である。

【引用はじめ】

 子どもは大人の気をひくためにいたずらをすることがあります。そんなときに「何してるんだ!」と叱ってしまっては逆効果です。子どものいたずら行動が大人の注目によって強化されてしまうからです。叱れば叱るほどいたずらがエスカレートする最悪な状況に突入します。

 あまりにしつこいので、大きな声で強く叱り、子どもを泣かせてしまった方もいるでしょう。そのときにはいたずらは止みますし、数分間はいたずらしなくなるので、大人の叱る行動は強化されます。

 でも、「大人から注目される」ことで、子どものいたずら行動も十分に強化してしまいましたから、また後日、同じような場面ではいたずらが繰り返されることになります。 

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.194~p.195) 

【引用おわり】

 大人からかまって欲しいので、子どもは大人にいたずらする。大人が忙しいことをやっていることに限って、子どもはいたずらしてくる。大人はそれがわずらわしいので、叱る。その叱り方では、子どもにとっては許容範囲である。相当にきつい真剣な叱り方でない限り。一時的にいたずらが止んでも、しばらくすれば同じようないたずらが続くのだ。 

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