叱りさえすれば、誤った行動は弱化されるはずといった思い込みがある。しかし、叱ることが嫌子でない場合もある。そうなると、結果的には行動は弱化されないことだってあるのだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第379回目の引用である。
【引用はじめ】
場面や状況、相手によっては、"叱る" ことが嫌子として作用するとは限らないのです。 リーダーとしてすべきことは、ある出来事が部下にとって好子や嫌子だと思い込むことではなく、何が好子や嫌子として作用しているのか確かめながら使うことだからです。
上司のあなたから叱られることが部下にとって嫌子だった場合は、どのようなことになるでしょう。
あなたが部下をデスクに呼び出していきなり叱ったなら、弱化されるのは部下があなたのデスクにくる行動です。あなたの席には近づかなくなるでしょう。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.195~p.196)
【引用おわり】
何が好子になるのか、あるいは嫌子になるのか、行動が強化されるか、弱化されるかで判断しなければならない。叱っているから嫌子だとの思い込みでやっていても、行動が減らなければそれは嫌子でないのだ。
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