褒めることが苦手という人もいる。そうした場合は、どうすればいいか。あの人はそういう性格なんだと「個人攻撃の罠」にはまるとなんの解決にもならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第395回目の引用である。
【引用はじめ】
部下を褒めることに抵抗を感じても、それは不思議なことではないのです。随伴性を考えればわかるように、むしろ、その方が自然の摂理にかなっています。部下を褒められない自分は上司として失格などと、個人攻撃の罠にはまる必要はありませんし、部下を褒めるのが苦手なリーダーを、リーダーとしての資質に欠けると責めるのも間違っています。
その一方で、褒めることは、うまく使えるようになれば、リーダーにとって最大の武器となります。何しろ行動コストは最小限で余計にお金がかかることもなく、部下の行動を変えるポテンシャルは最大限だからです。
どうしても褒めるのが苦手な方は、虫眼鏡効果を使い、部下の望ましい行動を達成指標で強化する仕組みを作り、その達成を伝える役割を担ってみましょう。目標達成を伝えているうちに、次第に褒め上手になるかもしれません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.202)
【引用おわり】
褒め上手にはなるには、部下が少しでもうまくいったら褒めることである。それで、部下も心地よくなることを確認できる。そうしたことを繰り返すのである。こうした随伴性ができることで、抵抗なく褒めることもできるようになる。
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