ついつい叱ってしまうのはなぜか。それには理由がある。叱るとその直後に、行動が変化するからである。即効性があるからだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第393回目の引用である。
【引用はじめ】
部下を褒めすぎたくないという声があがってくる背景には、そのなりの理由があります。
一つは強化の特性です。褒めることで生じる行動の変化は累積的で目に見えるようになるまで時間がかかります。部下の成長はまさに塵も積もれば山となる型の成果です。十分な量の公式により、上司の行動はそのままでは部下の成長によっては強化されないのです。
反対に、大きな声を出して脅せば、脅された方の行動は直後に変化します。即時性の公式により、行動の直後に起こる変化は、行動をパワフルに強化します。それゆえに感情に任せて叱る行動は強化されやすいのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.201)
【引用おわり】
部下の失敗はそのままにしておけない。つい叱ってしまう。部下はその直後に委縮したりする。叱るとすぐ変化が起きる。そのことが、叱ることを強化してしまうのだ。しかし、叱ったからといって、必ずしもより良い行動ができるようになるわけでないことは肝に銘じるべきだ。
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