2024年10月25日金曜日

島宗リーダー本392「正の強化とはむやみに褒めることでない」

 標的行動が実行されたら、褒めることが正の強化である。実行されなくても、褒めたりするのは良くないのは当然である。何でも褒めることがいいと誤解してないか。そうした内容について、島宗リーダー本による第392回目の引用である。

【引用はじめ】

 正の強化を用いるということは、その行動が実行されなければ強化もしないということです。どんなことをしても、何もしていなくても褒めるということでもないのです。これもありがちな間違いです。

 ポジティブな行動マネジメントを正確に使えば、部下から「甘やかされている」と評価されることはまずないはずです。むしろ「愛情と熱意をもって育てられている」といった評価が出てくるはずです。

 "つけあがる" と思われる行動が増えたら、伸ばしたい行動が焦点化できているかどうか、褒めることも含め、色々な手段でその特定の行動を強化する随伴性を設定し、実行しているかどうかを確かめてください。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.201)

【引用おわり】

 適時適切に褒めることが大事だ。甘えやつけあがるなどの行動は、誤った強化をしているのが原因である。褒めるタイミングがうまくいってなかったり、標的行動が焦点化されてなかったりするためだ。

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