子どものいたずらに対して、いくら叱ってもいたずらが減らない。その理由は何か。そうした内容について、島宗リーダー本による第378回目の引用である。
【引用はじめ】
子どもは大人の気をひくためにいたずらをすることがあります。あまりにしつこいので、大きな声で強く叱り、そのときにはいたずらは止みますし、数分間はいたずらしなくなるので、大人の叱る行動は強化されます。でも、「大人から注目される」ことで、子どものいたずら行動も十分に強化してしまいましたから、また後日、同じような場面ではいたずらが繰り返されることになります。つまり、子どもにとっては、V(大人から注目される)=B(いたずらする)
大人にとっては、 V(子どもが静かになる)=B(子どもを叱る)
この2つの公式が互いに入れ子のように作用しているのがわかります。叱っているのだから行動は減るはずだという嫌子の思い込みもあり、この悪循環に気づかず、叱ることで、知らず知らずにいたずらを増やしているのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.194~p.195)
【引用おわり】
子どものいたずらが減らないのは、大人の子どもに対する注目があるからだ。大人の注目がいたずらの好子となって強化しているからだ。叱ることが注目という好子になっている。
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