嫌子による弱化を使うと、さまざま副作用が起きる。そのことに十分留意する必要がある。そうした内容について、島宗リーダー本による第381回目の引用である。
【引用はじめ】
嫌子を使った弱化には次のような副作用があります。
- 第一に、部下にネガティブな情動 (Emotion) 反応を引き起こします。恥ずかしくなったり、悲しくなったり、みじめな気持ちになったりします。
- 次に、全体的な行動の頻度が下がります。落ち込んだり、話をしなくなったりします。仕事のスビードも落ちるかもしれません。
- 嫌子をもたらした人(あなたです)への接近行動が減るだけでなく、接近すると嫌な気持ちになるようになります。反感や不信感も生まれます。攻撃行動さえ生ずるかもしれません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.196~p.197)
【引用おわり】
嫌子によって弱化する随伴性は、あまり使うべきでない。さまざまな副作用があるからだ。特に、ネガティブな情動反応が起きたりする。それに伴って、問題行動だけでなく他の行動も頻度が下がったりする。嫌子は無暗に使わないことである。
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