わが国は、褒めるなどの行動を恥ずかしがるところがある。批判することの方がいいとされる傾向がある。標的行動を強化するには、褒めることが必要なのだが、あまりそうしたことが教育現場においても奨励されない。そうした内容について、島宗リーダー本による第394回目の引用である。
【引用はじめ】
わが国の文化も影響しています。欧米とは違い、面と向かって褒めたり、公衆の場で承認することを日本人は恥ずかしいと感じる傾向があるようです。
誰かが何かを褒めることよりも、批判したり、皮肉を言ったりすることの方が反応しやすい傾向もあると思います。褒めることより、貶すことの方が、まわりの人の注目によって強化されやすいという随伴性がありそうです。
教育システムも影響しています。行動を強化する技術は幸せに暮らしていくためにとても重要だと私には思えるのですが、学校では教えてくれません。行動の公式やその使い方について、系統的に学習する機会はないのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.201~p.202)
【引用おわり】
褒めても行動はすぐには変わらない。しかし、叱ったりするとその行動はすぐ止めたりする。だから、つい叱ってしまうのである。しかし、これがずっと続くかというと、あくまでも一時的なものだ。このことで、不快な感情も生ずるというのも問題である。
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