2024年10月8日火曜日

島宗リーダー本375「部下を叱ってはいけないのですか?」

 部下が問題を引き起こしたら、そのままにはしておけない。当然、ダメ出しは必要である。それが叱る場合だってあるということだ。但し、そこには限度がある。部下が納得するようなやり方でなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第375回目の引用である。

【引用はじめ】

 Q 部下を叱ってはいけないのですか?

 A 最近、上司に叱って欲しいと願う若者が増えているそうです。厳しくするとすぐにへこんだり、休職したり、退職したりしてしまう部下が増え、上司が注意しなくなってしまったことへの反動かもしれません。

 ここで区別していただきたいのが、"叱る" という方法と本書でご紹介した嫌子や弱化といった概念との違いです。
 ポジィティブな行動マネジメントでは嫌子や弱化を使ったマネジメントを推奨していません。しかし、「どんなときにも部下を叱ってはいけません」と言っているわけでもありません。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.194) 

【引用おわり】

 部下の誤った行動に対して、その直後に嫌子によって弱化しなければならない。そうしなければ、誤った行動が維持されかねないからだ。行動を改善し、より良い行動ができるようにするのだ。そのために、叱るなどの嫌子出現によって、誤った行動を弱化する。そして、新たな目的とする行動ができるようにするために、好子出現によって強化するのだ。     

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